Homeopathyという言葉は、ギリシャ語のHomeo=like「同じ様なもの」とpathos=suffering「病気・苦しみ」を組み合わせて名づけられたもので、同じような症状を引き起こすという意味です。日本語では、同類療法あるいは同種療法と訳されることもあります。
端的に申しますと、健康な人に特定の症状を起こす物質は、病人の同じ症状を治すことができる、即ち【類をもって、類を癒す】という考え方を表している【類似の法則】が最も重要な原理です。
類似の法則を身近な例に取れば、手が冷たい時に雪や氷にこすりつけると手が温まるとか、電灯の光は太陽の光の中では消えてしまうと言ったことがあげられます。
医師であるホメオパスが、あなたを一人の人として包括的に理解することから始まります。
そのため、精神面(心理面)・体全体・局所について問診を行います。それらをもとに、あなたの徴候や症状からあなたに特有なものにフォーカスをあて、どの症状に対して治療を行うのかを理解し、あなたに一番合う個別的な処方を行い治療します。
レメディ(remedy)と呼ばれています。
Reはagain、medyはcureを意味し、自然治癒力に働きかけ、回復する力を引き出します。3,000種以上あるレメディは、約70%が植物、その他鉱物・動物など、ほとんどが自然界に 存在するものから作られます。
【極微量投与の法則】に従ってレメディは非常に薄く希釈された物質から作られています。
今から200年以上前に、創設者のドイツ人医師のサミュエル・ハーネマンは実験によって、希釈しない物質を投与すると薬剤の副作用が起こることを発見し、そこで振盪と希釈によって同じ比率で薬を薄めていき、ついには元の物質が全く残らないまで希釈しました。そして、希釈度(ポーテンシー)が高いほど、より高い効果が得られることを発見しました。
そのため小さなお子さんや妊産婦さん、ご高齢者にも安心して服用いただけます。
急性疾患のみならず、従来の治療で効果の得られない難治性疾患や癌などの慢性疾患や精神疾患に対しても、QOL(人生の質)を考えた治療としても有効です。